憂うつな梅雨にこころを潤す、あじさい寺!幸田町「本光寺」

島原藩主深溝松平家(しまばらはんしゅふこうずまつだいらけ)の菩提寺である、「曹洞宗瑞雲山本光寺(そうとうしゅうずいうんさんほんこうじ)(以下、本光寺)」。例年6月に入ると、「本光寺紫陽花まつり」も開催され、参道や境内には、約1万本のあじさいがあふれ、「三河のあじさい寺」として、親しまれています。

今年の紫陽花まつりは、中止となりましたが、あじさいの見学は自由にできるので、「本光寺」へ行ってきました。

あじさいで埋めつくされる、参道から境内!

山門にいたるまでの参道の両側には、道を埋めつくすように、あじさいが咲いています。石畳の参道に咲く、あじさいは、とても趣がありますね。

ちょうど梅雨の晴れ間に行ったので、あじさいと山門、木々の間から差す、太陽の光がキレイでした。

山門をくぐり、境内へ。参道につづき、約15種類もの色とりどりのあじさい。本光寺では、50年ほど前に当時の住職が、鎌倉のあじさい寺として知られる、「明月院(めいげついん)」から、あじさいの株を譲り受け、境内に植え始めたそうですよ。

ガクアジサイとお地蔵さま。かわいらしいショットが撮れました。

境内を歩いているだけで、あじさいに癒され、こころを潤してくれます。
現在、本堂は工事中ですが、あじさいはじゅうぶんに楽しむことができますよ。

国史跡!島原藩主深溝松平家墓所

あじさい散策をしながら、本光寺の歴史にも触れてみました!
境内には、山門の右手に「東廟所(ひがしびょうしょ)」、左手に「西廟所(にしびょうしょ)」があり、歴代藩主の墓が築かれています。島原藩主深溝松平家墓所は、2014年に国の史跡に指定されました。

「西廟所」には、一族の墓塔が築かれ、初代から4代までの墓、そして、5代忠利(ただとし)公廟である、「肖影堂(しょうえいどう)」があります。

こちらは、歴代藩主のうち、もっとも多難であったとされる、11代忠恕(ただひろ)公廟。

つづいて、「東廟所」。島原藩に添封(てんぽう=領地を他に移されること)となった以降の6代から19代(11代をのぞく)、6代正室長の墓が築かれており、参拝料100円で見学することができます。

藩主がどこで死去しても、必ず遺骸を深溝の地に運び、本光寺にて埋葬を行うという、全国的にもめずらしい、埋葬儀礼が行われ続けていたそう。

領地が移動しても、その土地に建てた菩提寺に葬ることなく、ふるさとの地に帰り続けた。ようやく故郷へ帰れるという、安堵の気持ちで、戻って来ていたのでしょうか。そんな歴史に想いを馳せてしまいますね。

願掛け亀に願いを!

西廟所の一角には、6代目福知山城主忠房(ふくちやまじょうしゅただふさ)が領民のために、10年がかりで作った「願掛け亀」。願掛け亀には、「参拝者の願いを聞きかなえるため、大きな耳がついており、亀のえり首(ヘコミ)に賽銭が入ると願いが叶えられ、“万年幸せとなる”」とされています。

せっかくなので、挑戦してみました。実際に投げ入れてみると…、なかなか難しい。跳ね返されて、2度失敗。3度目でようやく成功!3度目の正直で、願い事が叶い、幸せになれることを祈ります(笑)。
本光寺の歴史も知り、願掛け亀に幸せを願いながら、あじさい散策を満喫しました。

今年のあじさいは、例年より10日ほど早い咲き始めでしたが、6月下旬までは楽しめるそうです!また、椿や梅の見ごろをむかえる、春の散策もおすすめなので、さまざまな季節に「本光寺」を訪れてみてはいかがでしょうか。

曹洞宗瑞雲山本光寺
住所:幸田町大字深溝字内山17
アクセス:JR東海道本線「三ヶ根」駅下車 徒歩約10分
TEL:0564-62-1626
備考:早朝から日没まで観覧可。東廟所への拝観料100円。
現在、本堂を工事中のため、宝物館の拝観はできません。