江戸時代東海道三社のひとつに数えられた名社「知立神社」へ

知立市にある、「知立神社」。江戸時代には、池鯉鮒大明神と呼ばれ、熱田神宮、三島大社とともに、東海道三社のひとつに数えられた、東海の名社です。

毎年、5月2日、3日には、山車の上で文楽やからくりが上演される「知立まつり」。そして、秋分の日に近い日曜日には、「秋葉まつり」が開催されています。

知立まつりは神事のみ、秋葉まつりの見どころである、玉箱(長持)をかつぎ、歌をうたいながらの練り歩きや手筒花火奉納も、今年は中止となってしまいました。

来年こそは、お祭りが例年通り行われることを願いながら、参拝へ行ってきましたよ!

神社は、名鉄知立駅から、歩いて12分くらいです。
車の場合は、知立神社南の信号から、境内駐車場へ入ることができます。

美しい建造物を見ながら、参拝へ

鳥居をくぐり、すぐ目に入るのが、国指定重要文化財の「多宝塔」。
850年に建立。その後、一度は焼失したものの、1509年に再建されました。

明治初年の仏教排斥運動を免れた、神社境内の多宝塔は、全国的にも貴重だそうです。
屋根は、木の薄板を重ねた、杮葺(こけらぶき)。和様建築を基調とした、均整のとれた建造物で、目を引きますね。

さらに進むと、「神池」。
江戸時代に「池鯉鮒宿」と表記されていた、元になっている場所だそう。
池には、鯉がたくさん泳いでいました。鯉が身代わりとなり、長者の娘を目の病から救ったという「片目の鯉」の伝説もあるそうですよ。

すべて花崗岩で組まれた、半円形にそった太鼓橋が池に架けられています。カタチがとてもキレイですね。

それでは、参拝に向かいます。

知立神社の社殿は、「尾張造り」と呼ばれる、独特の社殿配置を形成しています。
尾張造りとは、本殿・祭文殿・拝殿が回廊でつながれた、左右対称の建築様式だそう。これは、尾張地方特有の社殿配置で、三河地方にて尾張式の社殿を持つのは、めずらしい例外だそうです。

天気がよかったので、青空と緑に趣ある拝殿が映えて、ステキでした。

境内を散策してみよう

知立神社には、いくつかの摂社や末社もあり、複数の神様が祀られています。
たくさんの神様にお参りしたあと、社務所の奥へ向かいました。

そこにあるのは、「茶室 池鯉鮒庵」。
地元の旧家から移築された、数奇屋風茶室です。

幕末から明治にかけて活躍した、自由民権家の板垣退助や内藤魯一ともゆかりのある建物だそうですよ。

こちらは、「養成館」。
1886年に明治用水連合水利土功会の事務所として建てられた、県下でもめずらしい明治十年代の洋風建築です。

明治天皇のご休憩所ともなったため、記念館とも呼ばれているそう。

「知立公園」の花しょうぶもおすすめ

神社の東と西に隣接して、「知立公園」があります。

公園には、しょうぶ園が広がっていて、明治神宮から下賜された、数十種類の花しょうぶが植えられています。開花時期の6月上旬ころに合わせて、知立公園・知立神社外苑にて「花しょうぶまつり」も開催されますよ。

紫や白の花しょうぶが咲きほこる時期もおすすめなので、神社を訪れてみてくださいね。

静かで、落ち着いた雰囲気の境内のなかに、美しい建造物が立ち並び、参拝と散策で癒しの時間を過ごすことができました。

みなさんも、お祭りや花しょうぶの見ごろの時期はもちろん、行事のないときにも、さまざまな建造物を見ながら、知立神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

知立神社
住所:愛知県知立市西町神田12
アクセス:名鉄名古屋本線・三河線「知立」駅下車 徒歩約12分
伊勢湾岸自動車道「豊田南IC」から車で約10分
国道23号線「上重原IC」から車で約5分
TEL:0566-81-0055
授与所受付の時間:9:00-17:00
(祈祷受付:9:00-16:00)